古代から、月は丸い「星」だとわかっていた

かぐや姫は月から来た…てことは [月=人が住める星] である、と認識されていたことになる。
月は丸く、満ち欠けし、空を移動する。
9~10世紀に成立した物語の中で、そんなところに〔絵空事とはいえ〕人が住むと考えていた。
つまり、地表に人が立てる場所だという概念が当時すでにあったわけだ。

かぐや姫の元になったと思われる「月の住人」伝承は世界各国にある。

  • インドのSoma〔紀元前1500~1200年〕
  • 中国の嫦娥〔紀元前4~2世紀〕
  • 聖書の安息日に薪を集めて月送りにされた男
  • …など

古代の人々が、月に人が住むと想像していたのなら、現在の衛星/惑星に相当する「星」の概念を持っていた可能性がある。表面の模様がうさぎや勇者に見える…などという原始的な認識をはるかにしのぐ。古代の人々は地球が丸い「星」である可能性に、実は気づいていたのではなかろうか。気づいていたからこそ、神の尊厳のもと、ムキになって否定したのではなかろうか。

コメント