テレビ出演

自分で認識しているテレビ出演は3度ある。

1度目は、ニュース現場に居合わせただけ。
中学時代、大雨のニュースで、自分と友人らが踝まで水びだしの横断歩道を渡る様子が報道された。ビデオカメラを担いだ記者が通りかかり、たまたまそこにいた自分らに声をかけて、「そこ渡って」と言ってきたのである。ニュースの現場映像は、当時からやらせだった。

2度目は、クイズ番組の観客だっただけ。
観客用ひな壇の最前列に座っていたのだが、自分の目の前にアナウンサーが立ち、フリップ説明を始めた。映画「モンスターズ・インク」で、テレビCMに出演したマイク〔一つ目モンスター〕の姿が、ロゴマークで隠されたのに似ている。「これじゃ俺が映らないじゃないか!」と脇からにゅっと顔を出した。それが逆に失笑モノの映像になっていた。

3度目は、いちおう主役だった。
学生向けに毎週一社を訪問し、新卒採用情報を提供するローカルテレビの番組だった。自社がとり上げられた回で、自分は人事担当役員として取材に応じた。あいにく、自宅ではそのローカル放送が視聴できず、局にもらったDVDで観ただけ。まだ会社のどこかにあるかもしれない。

誰もがインターネットに発信できる今とは異なり、テレビに映るのは、時代的には極めて特別なことだった。だが、こうしてみると、ほとんど「出演」はしていない…。

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