売らずに捨てる

「図書館を利用しない理由」の記事でも書いたが、私は「借りてくる・返しに行く」という行為を非常に面倒に感じる。同じように、「古書店へ本を売る」とか「フリマで不用品を売る」という行為にも尋常でなく高いハードルを感じている。ずばり、

梱包して郵送するのが面倒くさい

のだ。だから私は、本や不用品を手放す時は、元がいくら高額でも構わずに捨てている。

何人かの知り合いからは「大した手間でもないのに、何をそんなに面倒がるのか」と問われる。だが、面倒に思う感覚は説明しようがない。箱であれバッグであれ、本や品物を梱包し、宛名を書いて郵送する…この一連の行為をしたくないので、私はいまだかつて、フリマやオークションに出品したことがない。

郵送するくらいなら、まだ、担いで行った方が良い。

一度だけ、数十冊の本を、重さに辟易しながらも、古書店に持ち込んだことがある。しかし、大した金額にならず、それも往復の交通費で大半が消えてしまった。それに懲りて以来、本を売るのはやめた。

不用品を人に譲るときも、郵送したことはない。パソコンを知人に譲った時は、10㎏を超える本体+付属品を担いで行って、現物渡しした。タイプライターも現物渡しだったと思う。ポータトーンを人から安く譲ってもらった時、後年それを更に人へ譲った時、いずれも現物を担いで持って行った。

そういえば、電子ピアノ、シンセサイザー〔15㎏〕、百科事典〔全34巻〕、コンポーネントステレオ…この辺りも購入した日にそのまま持ち帰った気がする。最も大きかったのは、ホームセンターで買った本棚〔高さ180㎝〕だろう。ショップ店員が当たり前のように配送手配しようとするのを制止し、そのままお持ち帰りした。上下2パーツに分かれたので左右に抱え、汗だくになりながら歩いて帰った。ただその時は、郵送を嫌がった訳ではなく、届くまでの数日を待てなかったのだが…。

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