「カタチ」の話

ひとがもっとも親しむカタチ。まるいものは「安定」をあらわす。自然界に丸いものが多いのは、力学的な理由だけれど、裏を返せば「安定」しているから。転じて、優しさ、安心、均整をイメージさせるカタチでもある。

三角

三角は、理(ことわり)を示すカタチ。三角は、より複雑な形の基本形になる。丸を寄せ集めて四角をつくると、<スキマ>だらけになるけど、無数の三角をあつめれば、あらゆる多角形、あらゆる立体構造が作れる。転じて、人の理屈、世の中の理も三角が基本担っていることが多い。

四角

人は四角がキライだ。なぜなら、自然界にはほとんど存在しないから(粒子レベルでは四角いものもある)。四角は安定していると思われがちだが、丸ほども、三角ほども安定してはいない。だから、四角は人を本能的な不安に陥れる。自然界と人間との間に境界線を引きたければ、四角をつくればいい。「窓」は、人間を自然界から引き離すバリケードのようなものだ。

不定形

本当は存在しない。「不定形」は全体を指す呼び方だけれど、実は、○・△・□の多様な組み合わせに過ぎない。

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