ファシリテーター(直訳すると「促進者」)は、ミーティング・マネジメントの一つの役割だ。これを表面的に、単なる会議運営・時間管理のように捉える向きがある。確かに、話がそれたら本流に引き戻すとか、開始前に議題を確認するとか、最後に結論を総括するなどといった形式的な対応も含まれる。だが、時間どおりに会議を運営することとは根本的に異なる。
ファシリテーター基本的に、必要な意見を言うべき人に言わせ、会議参加者の共通認識にもとづいた意思決定を促し、結論を導くことが主な役割だ。
- 議論の流れを制御する
- 必要のない後戻りを避ける
- 大きくそれたら本流に戻す
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- かならずしも、傍流の議論や余談を抑え込む必要はない〔抑えるべきではない場合の方が多い〕
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- 討議の進捗を示す
- 前の発言をまとめる
- 全員から意見を聞く
- 意見を出し尽くすのが目的 → 発言させるのが目的ではない
- 様々な意見や情報を整理する
- 意見のすれ違いや誤解を解消する
- 事実・意見・原因・背景・提言・根拠を分け、参加者に識別させる
- 議論を停滞させる不心得な参加者〔発言〕を制御する
- 共通認識を形成する
- 議題→結論を確認する
- その他
- 一般的に、ファシリテーター自身は意見を言わないとされているが、それは、ファシリテーター自身の考えで会議の流れを誘導したり決定づけてしまう弊害を回避するためだ
- 他の参加者と同列な一人の参加者として意見を述べるのは〔述べられるものなら〕アリだと考える
したがって、議長とも異なる。もちろん、プロデューサーやディレクターのように、自分の意に沿うよう流れを制御してはならない。ファシリテーターはむしろ、会議の指揮者のようなものだと言えるだろう。
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