- T.K.
- Toshiya Kiriyama
- 桐山俊也。本稿の執筆者だが、「辞典」と称しつつ、まともな解説はほとんどしていない。
- 用語
- 意味 … ※付きはでっち上げです
- 解説
[記号・数字・A~B] [C] [D~E] [F~H] [ I ] [J~M] [N~O] [P~R] [S~T] [U~Z]
D
- DBMS
- Data Base Management System
- 性能ではなく、マーケティング要因で製品が伸びるという法則を完璧なまでに証明した。だいたいこの10年を見ていると、Ingres、Sybaseなど、良くできた製品から消えていっている。10年前まで優れていたInformixは、法則どおり消えていたが、ここ1~2年、急激に盛り返してきている。案の定、とんでもなく高機能・高性能になっている。もちろん、しばらくすると消えて行くに違いない。
- DCOM
- Distributed Component Object Model
- 基本的にはCORBAだと思うのだが、何が違うのだろう…というより、何を根拠に独自だと謳い、あえて違う名前を冠したのだろう。ICXというフィルターを通すと「みんな同じに見えるぜ…どうだ、便利だろう」とはいうが、(相互)変換を必要としているのは、CORBA側ではなく、DCOMの方だ。
- DES
- Data Encryption Standard
- 暗号アルゴリズム。しばしば、16ビットだの32ビットだのと符号の長さが問題になる。これは、長ければ長いほど解読するための計算に時間がかかり、「現在のコンピューターで解読するには100年かかる…それなら、バレる頃には問題なくなっている」という、いわゆる「程度」の話しだ。だから、コンピューターを1万台くらいつなげたり、1万倍くらい性能向上させたりすれば、3~4日で解けてしまうという落とし穴がある。
- ちなみに、今のペースでコンピューターの処理速度が向上しつづけると、1万倍になるまで、およそ27年しか掛からない。だから、「現在のコンピューターで解読するには100年かかる…」などという論拠は、そもそも成り立たない訳だ。
- DFD
- Data Flow Diagram
- ある顧客に業務の論理DFDを書いて持って行ったら、「DFDてのは、処理とファイルの単位で流れを書くもののはずでしょう…これは、DFDじゃありませんよね!?」といわれた。先週までその担当者は、DFDを知らないと抜かしていた。…週末あたり、初心者向けのテキストでも買って勉強したに違いない。DFDの記法はサンプルどおりに理解したが、設計モデリングの何たるかは、分かっていなかったようだ。
- ほど無くして、その人は退職した。
- DHCP
- Dynamic Host Configuration Protocol
- ネットワーク・アドレスを動的に割り当てるプロトコル。取ったきり開放してくれないというバグにぶつかって、えらい苦労をした。
- DHTML
- Dynamic Hyper Text Markup Language
- 一般的には、JavaScriptなどで動きを付けたページを指すが、諸説ある。桐山的には、「動きがあれば全部ダイナミックだ」という乱暴な定義に一票!
- DLL
- Dynamic Link Library
- 窓の下に無数のジルがいます。ジルにはたいてい、ご贔屓のお客がいます。沢山のご贔屓客を持っているジルは、お互いの生年月日をひどく気にします。同い年か自分より若いジルと一緒にしてあげないと、ムクれてしまいます。ジルが傷ついたり、窓の下にいなかったりすると、窓だけじゃなく、家全体が崩壊することがあります。ときどき、村のインストーラがやってきて、年寄りのジルを放ってゆきます。そうすると、ジルは反乱を起こして、家全体を凍結させて、一気に真冬へと導いてくれます。
- DM
- Direct Marketing
- 「儲かりまっせ!」と電話を掛けること。または「貴方だけへの重要なお知らせです」と書いて、封書を送ること。街中で「貴方にとっての幸せを共に考えませんか」などと呼びとめる行為ではない。
- DNA
- Distributed interNet Applications
- もちろん、アデニン、シトシン、グアニン、チミンのことではない。
- DNS
- Domain Name Server
- YP(Yellow Page)からNIS(Network Information System)を変遷して、いろいろと複雑になった。FreeBSDやLinuxでは、また一味違う実装が成されていて、管理が煩雑になった。WinNTは、一見簡単そうなインターフェイスで見せてくれるようになった。しかし、詳しく分かっている人以外には扱えないという点は、何ら変わりなかった。
- DOA
- Data Oriented Approach
- プロセスや機能ではなく、データーの扱いやその生々流転に注目して、システムを設計する手法。データー構造は、他の要素に比べて業務変化などの影響を受けにくいという点に着目している。もちろん、相対的に影響を受けにくいというだけで、まったく受けない訳ではない。うっかりとそんな指摘をすると、盲信者の中には耳を真っ赤にして「そんな事ぁない!」と反論してくる人がいる。やれやれ… ┐('~`;)┌
- DOS
- Disk Operating System
- D)どうしても、O)オリジナルじゃなきゃ嫌だと―IBMが―いうので、S)知ったかぶりして作った。
- 別にMS-DOSだけを指す言葉ではないのだが、なぜかそういう定義に落ちついている。ハードディスクから立ち上げてもDOSなのだから、世の中のOSは、ほとんどがDOSのはずだ。
- dpi
- Dot Per Inch
- 600dpiだろうが、1000dpiだろうが、まだ騒ぐには値しない。500円の使い捨てカメラですら、数百万dpiなのだから、画質がどうこうといったウン蓄は、せめて10万dpiになってから語ってもらいたい。
- DTD
- Document Type Definition
- XMLでもちいられるSGMLベースの共通定義フレーム。HTMLとは異なり、データーやプロセスも定義できるが、そこだけを取ってみれば、マクロやini定義などと、どう違うんだろうと考えてしまう。
- DTP
- Desk Top Publishing
- なぜだか人は、パソコンの用途を片っ端から机の上に載せたがる。DTM (Music)、DTD (Design)、DTP(Publishing)…。その後、むやみにオンライン化された。OLM(Meeting)、OLB(Book)、OLG(Game)…。ところが最近は、無節操に仮想化(Virtual ~)されている。VS(School)、VC(Company)、VR(Reality)、VG(Game)…。
- DVD
- Digital Video Disc
- CD-ROMを駆逐する可能性があるため、CD-ROMの技術的な利権を保持しようと、標準化で二の足をふんだ。その所為で、情報記憶メディアとしての普及が後れに後れた。
- DW
- Data Warehouse
- 以前は、「大福帳システム」という呼ばれていたような気がする。それに、データーを分析すればとにかくOLAPで、そのためのデーターベースは、無条件にデーター・ウェアハウスと呼ばれているような気がする。いや、私の勘違いだろうとは思うが。
E
- EBCDIC
- Extended Binary Coded Decimal Interchange Code
- 私は「エビスディック」と読んでいた。Shift-Outで漢字になり、Shift-Inで大文字アルファベットになる。Shiftコードは非表示で桁落ちするから、レイアウトするとき、フィールドのバイト数計算が混乱して大変だった。そういえば、データー・カラムや変数に格納されているデーターが、Shift-In/Out付きか否かがバラバラだったのにも閉口した。
- EC
- Electronic Commerce
- “Electric ~”ではない。エレクトリックは電気、電子はエレクトロニクスである。どうも、この辺りが曖昧にいわれていて困る。「現代知識の基礎用語」と読んだり、URLを「アドレス」と言ってみたり…。何とかなってしまうのがもっと困るのだが。
- EC
- Electronic Commerce
- 初期のECは、カード番号を暗号化もせずに入力させた。かとおもうと「安全確保のため、別途FAXでお送りください」と、一見正論を吐いた。けれど、番号を間違う可能性だってあるし、相手が信用できるかどうか、送った紙が厳重管理されるかどうか分からない。そのくせ、こちらの情報は再三にわたって確認し、保証をもとめる。
- 結構失礼だと思うが、店先で言葉や態度の怪しいアルバイト店員にカードを提示するのも、同等以上に危険だと思うぞ。
- EDI
- Electronic Data Interchange
- 電子データー交換。以前はVANと言ってたような気もする。最近は、ExtraNetといっているような気もする。みんな実装方法以外は大差ない、ほとんど同じ概念のような気もする。あ、でも時代がちがうか。
- EDIFACT
- Electronic Data Interchange For Administration, Commerce and Transport
- EDIのための標準プロトコル。ローカルな規格が多い。戦略的にローカライズするならまだしも、正規のEDIFACTに準じるための手続きや標準化や仕組みや管理がめんどうで、EDICOMPACTで済ませてしまうというアプローチが多い。後で苦労するぞぉ~(Xx;)
- EDP
- Electronic Data Processing
- 電子情報処理。大仰に白衣を着た技術者が、空調の効いた物々しい機械室に出入りして、カードやテープの山を掻き分けながら給与計算をすること。
- EJB
- Enterprise Java Beans
- 分散オブジェクト(またはトランザクション処理)とJavaとを結びつける技術。それはいいから、早く、Javaの完全な標準化と実行速度向上と日本語への完全なローカライズとを図って欲しい。目先の問題をうっちゃっておいて、バックの拡張ばかりに気が逸っているのは、どこでも同じということか…。
- ERA/ERD
- Entity Relationship {Analysis, Diagram}
- ARD(Attribute Relationship Diagramと区別せずに使われているケースが多い…というか、ARDとの違いが認識されていないと言った方が妥当だろう。論理モデルと実装モデルとの間で混乱がおきやすいのは、そのためだ。
- ERP
- Enterprise Resource Planning
- ナゼか日本語では「統合業務パッケージ」「統合基幹システム」と訳されるが、それならば”ERP Package” “ERP System”のはずである。ちなみに、”Error Recovering Process”のERPとは、≪ちょっとだけ≫違うので念のため。
- EUC
- Extended UNIX Code
- UNIX処理系にはEUCが多かった。NEWSがShift-JISを使っていたのは、PC98との親和性が戦略にあったからだろうか。PC98の漢字体系自体、ローカル文字がテンコ盛りのスーパーローカルだったのだが。
- そういえば、”DEC漢字”などという、摩訶不思議な漢字体系に遭遇したときは「何か?」と思ったものだ。よくよく尋いたら、ただのEUC拡張漢字だったが、そのとき、PC98の漢字体系がフッと頭をよぎった。
- EUC/EUD
- End User Computing / Development
- システム利用者が自由な情報処理または開発を行なうこと。
- もともとは、開発を待っていられないユーザー部門が、自助努力で開発する行為から始まったが、最近では、開発が間に合わないからといって、EUCで逃げるという手が流行っている。
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