システム開発略語辞典08 [P~R]-1999年7月改訂版-

  1. P
  2. Q
  3. R
T.K.
Toshiya Kiriyama
桐山俊也。本稿の執筆者だが、「辞典」と称しつつ、まともな解説はほとんどしていない。
用語
意味 … ※付きはでっち上げです
解説

[記号・数字・A~B] [C] [D~E] [F~H] [ I ] [J~M] [N~O] [P~R] [S~T] [U~Z]

P

P&P
Plug & Play
パソコンに周辺機器をつなげば、即座に利用可能になるという効果を狙った仕組み。電源を切ってからつながなければマシンがフリーズしたり、自動認識が誤った動作をするため、正規のドライバーを組み込めなくなったり、未対応の機器がまったく使えなくなったり…という事態は、P&Pが狙ったものではないが頻発する。
PBX
Private Branch eXchange
構内交換機。PBX配下のラインも見た目は普通の4線ケーブル+モジュラージャックでつなげられているが、音声に2線、制御に2線使われているのが普通だ。オフィス電話の液晶ディスプレーに時間や内線番号を表示するのもPBXだったりする。だから、普通のモデムや電話、FAXなどをつないでも、使えない場合が多い。
PC
Personal Computer
マイコンはMicro Computer→My Computerといわれたが、パソコンは、言い換えようがない。ちなみにアイコンは、「アイ・コンタクト」の略ではなく、肖像という意味のふつうの単語で、キリスト教の「イコン」と同じ言葉だ。「ゴミ箱のイコン」…う~ん、清(きよ)いんだが汚(けが)らわしいんだが…。
PC/AT
PC Advanced Technology
1984年ならAdvancedと認めても良かったかもしれないが、今ならAntique Technology(懐古的技術)になってしまったといえる。
PC-LAN
Personal Computer’s Local Area Network
PC-LANとPC-Serverは、なんとも不思議な言葉である。パーソナル(個人の/私的な)・コンピューターがネットワークを張ったら、その時点ですでにパーソナルではないはずだ。パーソナルなコンピューターがサーバーなどをはじめたら、やはりその時点ですでにパーソナルではないはずだ。
PCTE
Portable Common Tool Environment
After UNIXといわれたが、Windowsに飲み込まれた感じだ。
PDA
Personal Digital Assistants
個人用の携帯情報(通信)機器。持ち歩ける情報機器がなければ、決してモバイラーにはなれないが、PDAを持ったからと言ってモバイラーと呼べるわけでもない。コンビニの兄ちゃんだって、新聞勧誘の怪しいおっちゃんだって、乳飲料を定期訪問販売してくれるおばちゃんだって、PDAを持っているが、当人たちにモバイラーという意識はほとんどないだろう。いわんや、昨今は、携帯電話でもメールがやり取りできるようになってきており、モバイラーの定義は著しくあいまいになったような気がする。
PDF
Portable Document Format
読むツールはフリーでも、書くツールは高い。これと良く似た商法に、「無料でついてくるが、いざ使おうとしたら利用者ライセンスが高い」という某Webサーバー、再生ソフトはただでも、録画するソフトは有料という動画記録ソフトなどがある。
Pentium ※
Practical Electronic Numeric Interrupted Termination Unit Module
だいたい2年毎にクロック数が倍になっている。1999年8月を600MHzとして、ここを基点にして考えると、800THz(テラヘルツ)以上の可視光線帯域に達してCPUが発光し始めるのは、2043年の春ごろである。SFでコンピューターがむやみに光るのも、あながち、でたらめではなさそうだ(*^_^*)
PGP
Pretty Good Privacy
アメリカが暗号技術の輸出許可に踏み切ったのは、自身で制御できない暗号技術が普及する事態を恐れたために違いない。まさにその起爆剤になった暗号化ソフトまたはその技術。
PHS
Personal Handyphone System
簡略的な仕組みで通話料を低く押さえた携帯電話。OCNみたいなものだ。デジタル処理なのでモバイルにはうってつけだが、山で遭難したときには、頼りにはならない。
PIAFS
PHS Internet Access Forum Standard
PHSによるデーター通信規格。「ピアフ」と読む。カード型のPHSをノートPCに差し込んで使うというスタイルは、邪魔なコードもなく、持ち運びも簡易で結構おしゃれだ。なんでも一体型にしたがる日本人は、きっとそのうち、PHS内臓のノートPCを作るだろうが、寿命も、故障も、紛失も一蓮托生なので、私なら買わない。
POP
Post Office Protocol
「本日お肉の特売日!」などと、妙にペンペンした字を大きく書いた紙。または、それを無闇に張りまくって、いつもの値段で売ること … ウソウソ(^^;)、それは”Point Of Purchase”。
サーバーとの間で、メールなどの送受信に使われる。最近はIMAPなどのより高機能な方式も出てきたが、根強く使われている。
PPM
Product Portfolio Management
汚染濃度の単位ではない。成長率とシェアに基づいて、製品やサービスを区分して、経営資源の配分を検討する方法。それぞれの区分には、「問題児」「花形」「金のなる木」「負け犬」などという、おチャラけた名称がついているが、れっきとした戦略的手法だ。
PPTP
Point to Point Tunneling Protocol
VPNを作るためのセキュア・プロトコル。たいした実績もあげないうちに、シスコの「L2F」方式との統合が決まり、標準化が進められている。標準化されると、またうるさいのだろうが、まぁ仕方ない。
PS
Post Script
ディスプレィ・ポストスクリプトを標榜した黒い機械(NeXT)は、CPUにM6800を使うという致命的なミスのため、この世から姿を消した。Post Script自身はPDFに姿を変え、標準ドキュメントフォーマットとして、今、静かに君臨し始めている。PFD自体はよいと思うが、ツールの使い勝手が必ずしもよくないので、敬遠している。
PtoP / PPP
Point to Point / Point to Point Protocol
ダイヤルアップなどでパソコンをつなぐ際に使われる。最近のノートPCによく付いている赤外線通信もPtoPだが、今までに10回も使ってない。┐('~`;)┌
ノートPCの赤外線ポートを活用している状況はほとんど見ないが、あれは使い方次第で、テレビやビデオを操作したり、エアコンの温度調整ができるという、結構、優れもののI/Oである。早く、メーカーかOSベンダーが気付いて、用途を広げてほしいものだ。

Q

Q
Quarter
1/4の意味だが、4半期という意味に使われるケースが多い。
QoS
Quality of Service
“Windows QoS” だって? うぁっはっは…笑っちまう。

R

RAD
Rapid Application Development
RADは鰹節に似ている。節を作るまでの下ごしらえと準備には大変な技術と多くの工程が必要で、この段階で既に雌雄が決している。ところが最後の一瞬は「削って煮ておしまい」と、実に簡単そうなので、誰にでも出来そうに見える。しかし現実には、削り方、湯温、分量、時間などのすべてに気を配った適切な方法を用いなければ、良いダシは取れない。
RADも同じだ。仕組み(手法)が効果を上げるのではなく、その使い方が成果を生み出すのである。
(誰か、「お茶に似ている」で一筆かいてくれぇ(nn;)
RAS
Remote Access Service
以前ある客先で、ネットワークを敷設する資金がないというので、構内RASネットワークを作る検討をした。内線電話は普及していたので、サーバーに何台かモデムをつなぎ、それを内線電話回線につなげて、利用者は自席のPCから内線電話を介してサーバーにつなぐというしくみだ。LANボード(カード)もモデムボード(カード)も価格的には大差がなかったが、ネットワーク機器費用や工事費、専用回線費用などが数百万円浮いた。
利用者が少なければ、安価で良いけれど、サーバーにつなげられるモデム数に限界があるので、恒久的に使える手ではない。
RGB
Red Green Blue
これまではアプリケーションの設計書に色指定が含まれるケースは希だったが、WebやWindowsが普及して、カラープリンタが低価格になってきた今日では、画面もドキュメントもカラーがあたりまえになりつつある。こうなると、レイアウトや文字サイズは指定するのに、カラーはお任せという状態は不自然だ。だからこれからの設計書には、「このボタンはR90:G128:B50(暗い抹茶色)で」とか、「警告ダイヤログの背景は、目立たせるためにR190、G50、B190(明るい赤紫)」などといった指定が盛り込まれるようになるはずだ。
ROLAP
Relational On-Line Analysis Processing
名前的にはRDB+OLAPだが、あえて”Relational”と銘打つ意義があるとは思えない。OLAPは適用技術であって、実装技術ではない。実装技術を意味する”Relational”をここに冠するのは、「醤油が使われている晩餐会」と言っているようなもので、場違いである。”Structured OLAP”でも、”Objective OLAP”でも同じだが、プロダクトを元々の機能で区別できる以上の便は、まったくない(きっぱり!)。
RPC
Remote Procedure Call
隣の家がネコ好きなのをいいことに、飼いネコを行かせ、エサを食べさせてもらってくること。ただし、勝手に隣の家に入りこみ、魚を盗んでくるネコの場合は、ネットワーク・ウィルスである可能性が高い。
RSA
“Ronald.Rivest, Adi.Shamir, Leonald.Adleman”
公開鍵暗号方式。暗号化と復号化のキーワードが異なり、一方を公開してしまう。すると、「この公開キーワードで解読できる暗号を作れる人だから、もうひとつの非公開キーワードを知っている人…つまり本人に間違いない」という証明に使える。…なんだかまどろっこしい。

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