システム開発略語辞典05 [I]-1999年7月改訂版-

T.K.
Toshiya Kiriyama
桐山俊也。本稿の執筆者だが、「辞典」と称しつつ、まともな解説はほとんどしていない。
用語
意味 … ※付きはでっち上げです
解説

[記号・数字・A~B] [C] [D~E] [F~H] [ I ] [J~M] [N~O] [P~R] [S~T] [U~Z]

I

IAS
International Accounting Standards
国際会計基準。これに準拠するためには、キャッシュフローや株の持ち合いや、連結決算などの種々の制度改正をともなうので、良く分かっている企業はてんやわんやしている。しかし大半は、従ってるつもりで従い損ねている企業、従うつもりもない企業、そもそも気にしていない企業だ。
2000年問題と同じだが、ケツに火がついている気がしないので、こちらのほうが始末は悪い。
IC
Integrated Circuit
ICも今や一般用語化した感がある。けれども、なぜかICカードとIDカードの違いを理解していない人がいる。そりゃ確かに、ICカードでできたIDカードもあるが、ICは仕組みでIDは使途なんだから、分かって欲しいものだ。
ICA
Independed Computing Architecture
Citrix System社のMetaFrameが用いるプロトコル。Mac、DOS、UNIXなどもクライアントに出来ると、WTSの向こうを張っているが、まだわからない。
ID
IDentifier
身分証明のために自動車免許証が使える時代は終わろうとしている。いまは認証局に証明してもらわなければならない。
IDEF
Integrated Computer-Aided Manufacturing Definition Method
IDEF0はいただけない。インプットとアウトプットを矢印で定義するところまでは許そう。けれども、条件も矢印で定義するという強引なアプローチはいただけない。いわんや、コンディションまで矢印で記述させようなんてアプローチに至ってはもはや論外である。ちょっとした業務なら手間さえかければ定義できるかもしれない。けれども、何百とある業務を詳細にIDEF0で定義しようなんて試みは、無謀以外の何物でもない。忠告を無視して断行した企業を何社か知っているが、すべて挫折している。
IE
Information Engineering
仕事には、お金の流れ、物の流れ、管理の流れ、商いの流れ、情報の流れがある。中でも情報の流れは、他のあらゆる流れと関連を持ち、比較的、網羅的だ。だからといって、情報の流れだけを表面的に捉えると、単なる伝票連鎖に陥ってしまう。システム化した場合も、伝票を電子処理に置き換えただけのつまらない(つまり、効果が少ない)システムに終わる可能性は高い。
IE
Internet Explorer
機能の充実度や性能の著しい向上で、既にネットスケープを凌いだといえる。その点は賞賛に値する。だぁ~が、しか~し! プロパティや日本語処理などは相変わらず独善性が強く、大顰蹙(ひんしゅく)をかっている。IEの設定や振る舞いを見て、それが普通なんだとインプリンティング(刷り込み)されてしまった初心者は、二度と表通りを歩けなくなって悲惨だ。確かに、Windowsと融合したのかもしれないが、それだけに勝手な結合や干渉が多く、アプリケーションとしてのモジュール強度は最低である。
IEEE
the Institute of Electrical and Electronics Engineers
数年来会員だったが、けっこう儲け主義傾向があったのでやめてしまった。企業利害を超えた技術審議なら支援するんだけれども…いいや、任せるからいいと思うようにやってくれ。
IIS
Internet Information Server
安直に使われている割には信用されていないWebサーバー。イントラネットならいざ知らず、これでワールドワイドに発信しているサイトは感覚を疑われても仕方がない。マイクロソフト自らが、IISではなく、UNIXのWebサーバーを使っていたという噂すらある(噂です…飽くまで ^^;)。Linuxに移植して見せれば誉めてあげるが、LinuxであえてIISを使う必然性がどこにもないので、誉めてあげるだけだ。
IISAPI
IIS – API
使えないものにどう手を入れても、使えるものにはならない。塩を入れすぎてスープがしょっぱくなったからといって、砂糖を入れれば飲めるようになる訳ではないのと同じだ。
iMac ※
Individual Macintosh
デザインが(だけで?)受けている。個人的には、丸い背面のカーブが、乗用車の後ろ側のダッシュボード上に置くのにうってつけだと思っている。
「”i”は、どのように捉えてもらってもいい」とはアップル社の言。ということは、imitation(贋モノ)、irk(退屈)、ill(無分別)、irregular(不正)などと解釈しても良いのだろうか? …「in~」で始まる否定的な言葉は、山ほどあるというのに。
IME
Input Method Editor
WindowsのLogon画面でも使われており、しかもマイクロソフトIMEでなければ正常に入力できない仕組みだと知ったときは愕然とした。ATOKやWXGなどを使っていて、ダイヤログなどの入力で時々問題が発生する人は、コントロールパネルの[キーボード]で、マイクロソフトIMEも並行指定してみるといい。きっとうまく行くようになるはずだ。と同時に、IMEを二つ起動している状態になるので、ムッチャ遅くなるはずだ。
INET
InterNET & IntraNET
インターネットの技術を社内LANに適用したシステムがイントラネットだと定義されている。じゃぁ、テレフォンの技術を構内に適用してもインターフォンとはコレいかに? インター(Inter~)は「相互」、イントラ(Intra~)は「内側」という意味だから、インターフォンは「相互電話」という意味だ。え? なら、なら、テレフォンは相互じゃぁないのか…?
ちなみに、建物などのインテリア(Inter-ior)は内飾、エクステリア(Exter-ior)は外飾だ。この応用で、エクストラネット(Extra-net)が命名されている。なんだ、エクストラネットは「そとづら」ことだったのか。
IP
Internet Protocol
恥ずかしながら、IPが「インターネット・プロトコル」だときちんと認識したのは、インターネットが普及し始めてからだ。それより何年も前から、”TCP/IP”と呪文のように唱えていたのに、インターネットが既成事実になるまでは、「インターネット・プロトコル」という実体をあまりはっきりとは認識していなかった訳だ。考えてみれば、実体など認識していなくても、当たり前のように使っている概念はいっぱいある。
IPO
Input / Process / Output
入れて、何かやって、出す。…ソフトウェアも、業務プロセスも、会社も、人間も、みんな同じだ。データーか、書類か、お金か、食い物か、という違いがあるだけだ。こうしてみると案外、IPOというのは、基本原理なのかもしれない。
存在して、壊れて、消滅する …これも基本原理だ。しかも、火と土と水と風ほど、古臭くない。
ISDN
Integrated Services Digital Network
一般の人は、ISDNを通るデーターはスピードが速いと勘違いしているが、別に電流の速度が早くなるわけではない。ISDNにしさえすれば、データー通信速度が速くなると思っているが、入口と出口にとろい機器を設置すれば、やっぱり変わらない。さながら、アウトバーンの起点と終点に料金所を設けるようなもので、超スピードで停滞してくれる。
ISO
International Standardization Organization
国際標準化機構とでも訳すのだろう。ネットワークから対物責任まで、さまざまな標準化を手がけている。このごろは地球環境に配慮する方法も標準化してくれた。そういえば地球の大気も、地表・対流圏・成層圏*1・中間圏・熱圏*2・プラズマ圏・磁気圏…おぉ、ちょうどセブン・レイヤぢゃないか! (^-^」
*1 成層圏:ここにオゾン層がある
*2 熱圏:ここに電離層がある
ISP
Internet Service Provider
(I)いいかげんな(S)サポートで(P)プンプン怒る
ISPF ※
Immediately Shortest Path First
System/360以来、使われている。本当は、”Interactive System Productivity Facility”の略だが、Enter(改行)キーと実行キーとが別々になっているという、何とも気持ちの悪い仕様でありながら、”Interactive”などと称するのはいただけない。
IT
Information Technology
いつのまにか情報システムそのものを意味するようになったが、もとは広範に、「情報技術を業務に活用する」というコンテクストで使われていた。そもそも、電話だって、KJ法だって、超整理法だって、システム収容棚だって、情報技術である。それも、これも、あれも、どれも情報技術だから、「それ: it 」と書くのだろうか。
IVR
Interactive Voice Response
たとえばテレフォン・バンキングの窓口に電話をして、以下のような音声応答に逢うと、全部聞くのに1分弱、「口座振替」が何番かを聞き損ったら、もう一回はじめから…これでは使えない。
「××銀行の電話サービスへようこそ。残高照会を行なうには0番。口座振り替えのお申し込みは1番。公共料金等払い込みのお申し込みは2番。他行への送金のお申し込みは3番。ご融資に関するお問い合わせや照会は4番。お客様情報の照会や変更は5番。利息や為替情報の照会は6番。当行の業務に関するお問い合わせは7番。その他のサービスをご利用になるには8番。次のメニューを聴くには9番。終了はシャープを押してください」

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