世界征服検討委員会

2005年、雑誌に「世界征服検討委員会総裁」という冗談のような肩書で寄稿するとき、悪ノリついでに “world-conquest.~” と、それぽいドメインを取得して、筆者のメアドとして記載した。ホームページも作り、「世界征服検討委員会 - World Conquest Exploratory Committee -」と銘打って、ちゃんと トップページには憲章も掲げた。冗談だと分かるように、サブタイトルには

くっちゃべっているだけで世界征服できるなら儲けモン

と書いておいた。だがある日、ログを調べたら、米国政府機関と思われるところからのアクセスが複数記録されていた。「やばい!」なにかの間違いで米国にマークされてはかなわない。すぐに閉鎖し、ドメインも1年後の継続更新をせずに返上した。

残っていた投稿記事

必須アイテム

世界を掌中に収めようとするなら、まず世界を把握せねばならない。そこで地球儀である。ガラス製の文鎮型地球儀なら2つ持っている。ビーダマサイズの地球儀もいくつかある(そんなのを地球儀と言うのだろうか…しかも観光土産だ)。これらは正に掌の上に乗るので、文字通り、「地球を掌に載せる」ことができる。これは必須アイテムだろう。

だが、やはり支配者は、しかるべき立派な地球儀を執務室にデンと飾っておかねば格好がつかない。インターネットには、地球儀の専門サイトもある。さっそく物色してみた。

<リプルーグル>なるメーカーが信頼・実績ありそうだ。手ごろな地球儀を購入してみる。受け取ってみると、なんと、球に紙を張るときの合わせ目がずれているではないか!なにが特許の技術だ。これではダメだ。

別のメーカを選んで再度購入してみる。今度のは、紙張りではなく、樹脂フィルムの一体張り付け型だ。うむ、今度のは良さそうだ…ん?どうも北極と南極あたりがペカペカしている…なんと、樹脂フィルムの転地が球の大きさとあっていない!

う~む、地球儀にすら馬鹿にされていては、世界征服はまだ遠そうだ…。

29 June, 2006

おいおい…

まだ小さい息子からなんと、「世界征服ってどう云う意味?」と聞かれてしまった。どこからそんな言葉を聞き知ったのか…。しかし私は慌てず、冷静に辞書的返答を返す。

たとえ身内と言えども、野望を気取られてはならない。

27 June, 2006

インターネット世界の栄華衰勢

96年にどこかのプロバイダーで何気にホームページを開設した。そこそこ万単位のアクセス数を稼いで、雑誌にも紹介された。諸事あって閉鎖してから久しいけれど、未だにあちこちで切れたリンクを見かける。ご丁寧に我が幻のホームページを紹介してくれているのだ。

同じく、20世紀中に書いていた投稿記事や論文が、前職の会社のホームページに未だに掲載されている。うっかりすると、執筆者は全員もう社員じゃないのでは? とすら思ってしまう。

さらにまた、昔あちこちで講演したときのプログラムやレジュメが協会や企業のホームページで公開され続けている。これも、言葉どおり「10年1日のごとく」、ず~っとそのままだ。

インターネットの世界の栄華衰勢・変化は早いと言われるが、何かすると、存外、いつまでも残っているようだ。自分はインターネット内に40近い別々の顔を持っているけれど、こう、いつまでも残っているようだと、うかつな失策は取れない。

世界征服を果たすためには、40の駒のなかから、まったく失策がなかったものを選びに選んで使っていかなくてはならない。「総帥」とか「総裁」という称号に相応しい顔は、果たしてどの顔だ?

コメント