システム開発略語辞典01[記号・数字・A~B]-1999年7月改訂版-

T.K.
Toshiya Kiriyama
桐山俊也。本稿の執筆者だが、「辞典」と称しつつ、まともな解説はほとんどしていない。
用語
意味 … ※付きはでっち上げです
解説

[記号・数字・A~B] [C] [D~E] [F~H] [ I ] [J~M] [N~O] [P~R] [S~T] [U~Z]

記号・数値

.doc
DOCument
MS-Wordのファイル拡張子。ドキュメントの略で”doc”なのは分かるが、ドキュメントが全部MS-Wordのはずがない。この拡張子というやつは、早い者勝ちという点がいただけない。拡張子を商標登録してベンダー、ユーザーの双方から利用料をとったら、絶対大金持ちになれる。ただし、あまり大手が既に使っている拡張子は避けたほうが良い。多分、つぶされるか買収されておしまいだから。
0C7
System/390のエラーコード。メモリ保護例外、つまりワトソン博士である。このコードを聞いてにんまりする人は、DASD(Direct Access Storage Device)やVOLSEL(Volume Serial)もわかってくれるに違いない。(^^)
3T
3 Tier
“Tier”は「裂け目」。日本では「3層システム」とされているが、概念が微妙に壊れているあたりがいやらしい。

A

ABC
Activity Based Cost management
活動基準原価計算。コピー1回は1分で済んでも、100人が毎日1回づつコピーしているとすれば、1ヶ月では、[ 1分×100人×22日=2200分…37時間 ]にもなる。これが、毎朝5分の無意味な朝礼とかになると、軽く人ひとりの月間作業時間を超える。
ABM
Activity Based Management
活動基準原価管理。価値は行動にあり。意味のない行動は無駄なコストになるからやめようという単純な話。ある会社は、外出時や客先訪問時の直行・直帰を禁止しており、そのため営業マンは毎日平均1時間もの移動時間を浪費していた。これを人件費×時間で金額に換算したら、月あたり、700万円もの損失になっていた。
ACD
Automatic Call Distribution
ナンバーディスプレィなどの情報を使って、掛かってきた電話を自動認識し、適切な担当者や回線に振り分けてつなげる仕組み。1998年末時点で、日本のナンバーディスプレィ普及率は、僅か2%だ。どうやって適切に振り分けてくれるのだろうと思ったら、答えは「掛けてきた本人に番号を入れさせる」だった…どこが自動なんだ?(nn;)
ADO
ActiveX Data Object
DLLもVBXもOCXも、なんでもかんでも一つの器に入れて再包装すると、不思議と売れたりする。切り落としのハンパ肉とくず野菜と容器破損で漏れたタレも、いっしょにパックにすれば「焼肉セット」として売れる。
ADSL
Asymmetric Digital Subscriber Line
電話の銅線で,10Mビット/秒の伝送速度を実現する技術だというが、こういった、ある種「夢の技術」のようにとり挙げられるものほど、経済原理に打ちのめされやすい。普及するには、決定的に不足しているものがある。それは、AOLやMicrosoftの支持だ。
ALT
ALTernate
パソコンのキーボードに突如出現したキー。NECのPC-9800キーボードにある”XFER”というキーも奇怪だったが、これでPC/ATも一気に人のことは言えなくなった。
AOL
America OnLine
次々と買収劇を繰り広げて拡大化している。放送局を手に入れたら、次は「コンテンツが大事じゃぁ」などと言って、映画会社あたりに手を出すかもしれない。
AP/APL/APP
Application
アプリケーション。アプリとかAPPとかAPとかAPLとか好き勝手に言われているが、正式には「応用プログラム」とか「適用業務ソフトウェア」という。ちなみにハードディスクは、「磁気ディスク装置」「固定式外部記憶装置」「磁気大容量記憶装置」などというが…ふいに言われると、何の事かわからない。現場でバリバリの人が資格試験に落ちる理由は、案外このあたりの乖離にあるかもしれない。
API
Application Programming Interface
非公式でマニュアルに掲載されていない「隠しAPI」も多い。普通は、提供元がデバッグやテストに使うためのものだが、自社の関連ソフトだけに機能を提供するため、外部に公開しないでこっそり使っている場合もある。これが見つかると袋叩きにあう。
Apple ※
Advanced Private Purpose Legitimated Electronics
この会社は、コンサルティングやSIもやるらしいが、シリコンバレーのセンターを訪問したときは、ただのPC-LANを「SIじゃぁ」といって紹介されたのでがっかりした。所詮は、パソコン屋である。
ATM
Asynchronous Transfer Mode
非同期転送モード。もっと流行るのかと思っていたら、いつまでたっても火がつかない。担ぎ手が良くないのかもしれないが、たぶん、需要がまだ追いついていないだけだろう。

B

B
Byte
8ビットがどうしてByteなのか良く分からない。なぜ Octbit でないんだろう?
B
Billion
10億。4桁ごとの日中式と3桁ごとの欧米式はわやくちゃになりやすく、私はよく混乱する。面倒くさいので、後の単位は全部表にして省略(^^;)

Peta[quadrillion] 1,000,000,000,000,000 百京
Tera[Trillon] 1,000,000,000,000
Giga[Billion] 1,000,000,000 十億
Mega[Million] 1,000,000 百万
Kilo 1,000
Hecto 100
Deca 10
One 1
Dec 1/10
Centi 1/100
Milli 1/1,000 厘、百毛
Micro(μ) 1/1,000,000
Nano 1/1,000,000,000
Pico 1/1,000,000,000,000 渺(びょう)
BASIC
Beginner’s All-purpose Symbolic Instruction Code
略語自体が、「基本」に引っ掛けてあり、うまく出来た名前だと思うが、今日では、その「基本」という意味が邪魔になってきている。構造化の洗礼を受け、オブジェクト指向を半ば強引に取りこみ、GUIのための命令群…これまた洗練されていない(xx;))…が増えたおかげで、”Big Architectural Symbolic…”になってしまっている。
BB
Blithering Board
電子掲示板。”Blithering”は「たわいもないことをしゃべる」という意味。ビジネス効率化やペーパーレス化のために導入する企業が多いのだが…。
BIS
Bank of International Settlements
国際決済銀行。1993年に制定されたBISの規制に従うために、日本の金融機関の多くがあえいでいる。そのあおりを受けて、一般企業があえいでいる。そもそも銀行の健全性確保と、国際的な取引条件を統一するためのものだが、日本の実態はそれ以前だというあたりが情けない。
BOT
Build Operate Transfer
民間主導インフラ整備。最初の準備や手配、初期立ち上げの努力は企業にまかせておいて、利益が上がるようになった頃に取り上げること。情報処理・通信の分野は、産業として未成熟なので、そこに属する大半の企業も未成熟だ。野放しに行なうとかなり危険だと思う。
BPR
Business Process Reengineering
米国ではもはや死語になっているそうだ。日本では、業務手順を変更するものはなんでもBPRと呼ぶ傾向があるが、企業改革、業務改善やTQC、組織のリストラクチャリング、あるいは単なる情報システム開発などと混同されているきらいもある。
bps
Bit Per Second
56.6Kbpsのモデムは、実質33Kbpsくらいでしか使えない。しかも、実効速度はもっと遅く、名目速度の30%程度しか出ない。8で割ってバイト換算して考えると、いかに遅いかが分かる。INS64ですら、GIFアイコンひとつ転送するのに1秒もかかる。50KByteのJavaプログラムをロードして動かそうと思ったら、30秒近く待たなければならない。その間にフロッピーが1枚フォーマットできてしまう。
BTO
Build To Order
受注後組み立て方式。DELLがこの方式で急成長し、脚光を浴びるようになった。なんと私が子供のころ、近所にあった中華料理屋では、オーダーを受けてから料理を作るという、この画期的な方式を30年も前から採用していた。しかも、客の好みにより味付けや材料の変更にも応じるという、One To One マーケティングまで実践していた。…中国4000年恐るべし!
BU
Business Unit
ひとまとまりの事業や業務を遂行する機能的な単位。組織・部署とは限らない。機能で分析して行くと、処理とデーターは把握できるが、継承やポリモルフィズムは表現できない。したがって、ビジネス・オブジェクトを作るには、Business Unitを抽出するだけでは不足である。

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