システム開発略語辞典04 [F~H]-1999年7月改訂版-

  1. F
  2. G
  3. H
T.K.
Toshiya Kiriyama
桐山俊也。本稿の執筆者だが、「辞典」と称しつつ、まともな解説はほとんどしていない。
用語
意味 … ※付きはでっち上げです
解説

[記号・数字・A~B] [C] [D~E] [F~H] [ I ] [J~M] [N~O] [P~R] [S~T] [U~Z]

F

F1~F12
Function #
以前は、PFKey(Programmable Function Key)といっていたが、いつのまにかP(rogrammable)の部分が落ちてしまった。SONYのVAIOがF-Keyをプログラムできると謳い、もてはやされているが、20年も前から、F-Keyはプログラム可能キーだったのだから、これは元に戻っただけである。ちなみに、F1はBrows、F2はEdit…というのはISPFユーザーにしか分からないだろうなぁ。
FAQ
Frequently Asked Question
よくある質問。あまりにお馬鹿な質問には、”Fa** You !”と言いたくなる。
FD
Floppy Disk
ドクター中松の発明品。この発明で得た巨万の富を、ジャンピング・シューズのようなくだらない発明に注ぎ込んでしまえる辺りが、天才の所以かもしれない。私が最初に見たFDは、8インチサイズで容量128Kバイトだった。すぐに両面で256Kの製品が出たので、この時、FDにもレコードと同じように表裏があるのだという事実を知った。CD-ROMがいつまでも片面なのは、持ちにくくてどこにも文字が書けないからという、ただそれだけの理由に違いない。だったらケースに入れればいいじゃないか。…そう、だからMOもPDもZIPもDVDもケースに入っている。
FEP
Front End Processor
ジャストシステムが、ATOKの位置付けを言いあらわす言葉に困って、付けた名前。いつのまにか、IMEに取って代わられてしまった。
FP
Function Point
システムを論理的にポイント化して積み上げ、最後の最後で工数に変換するとき、経験と蓄積に頼ってしまう。システムの見積もり方法とは、すべからくそういうものだ。ねじ一本の値段から評価して、土日祝日、雨や風での中断を見こんだ工程スケジュールと人員計画を立て、資材一つ一つの運搬料から、事故の際の保険料まで積算できるようになるまでには、あと10年はかかるだろう。
FTP
File Transfer Protocol
SRAは世界的に有名なFTPサイトだ。ソフトウェアや論文を手に入れる際、FTPサイトをどれだけ知っているか、どれだけ効率的に回れるか、というノウハウがモノを言ったものだが、今は、Web検索エンジンの使い方に取って代わられた。FTPといえばもはや、ホームページをアップロードする手段くらいにしか考えられていない。

G

G
Giga
不用意に使うと、一般の人にはGravity(重力)と勘違いされる。なんの文脈もなく”1G”と書けば、「1気圧」と解釈されるだろう。どちらの常識が有効かは場合にもよるが、多くの場合、圧倒的多数のほうが強いという事実が、技術者にはわからないらしい。
GGG
Gadolinium Gallium Garnet
シリコンに代わるメモリ素材といわれているが、バカ高い。本格普及は当分先なので、知らなくても問題ない。(だったら書くな…って? (un;)
GIF
Graphics Interchange Format
もともとがCompuServe(今のAOL:America OnLine)で使われ始めた画像フォーマットだが、どうやら著作権あたりに問題があるらしい。見識あるツールは、GIFを読めても書けないようにする機能変更を行ない始めているが、じゃぁどうやってインターネット用の画像を作れというのだろう。
GNU
GNU is Not Unix
がんばって作っている。知り合いの何人かが、身も心も投じて無償労働しているのを見ていると、さぞ楽しいんだろうなぁと思う。
めずらく、略語自体が再帰的なので、永久にGNUが何の略かは分からないが、素直に「Gnu(ヌー)」とよめば、牛に似た動物を指す。
GPS
Global Positioning System
民間利用に供されている情報は、20~30メートル程度の認識力だが、衛星システム自体には、地上の位置を数センチ単位で認識する精度があるそうだ。その精度のGPSをすべての貨幣に仕込んでおけば、国中のダイナミックなキャッシュフローが手に取るように分かる。
GUI
Graphical User Interface
定着しすぎた。「ボタンを押す」というだけで、「マウスを机上で滑らせ、画面上にある立体ボタンのように見える部位にマウスポインターを移動させて、右ボタンでクリックし、反応させる」という意味までが伝わるようになった。おかげで、本当に知らない人への説明がやたらと冗長になってしまった。GUIに関連して、WYSIWYGという言葉が生まれたが、こちらはもっと当たり前になって、消えてしまった。次のWindowsでは3次元化される。
GW
Group Ware
ゴールデン・ウィークではない。電子コミュニケーションの達人でなければ使いこなせない手段を基本的には素人の営業マンや管理職、事務職らが駆使して、仕事をペーパーレス化し、業務効率を向上させるという、夢のような方法。
GW
Gateway
直訳すると「関門」あるいは「出入口」。ルータ(Router)が「道標」、ブリッジ(Bridge)が「橋」。こうやって訳してしまうと、なんだかわからなくなる用語は少なくない。アクセス(接近)、プロトコル(原案)、ハブ(中心部)、ウィザード(魔法使い)、Web(蜘蛛の巣)、ブート・ストラップ(革長靴の編上げヒモ)…ネイティブの人たちが、どうやって頭を切り替えているのか不思議である。

H

HAL
Heuristically programmed ALgorithmic computer
「2001年宇宙の旅」では、1997年1月17日に稼動開始したとHAL自身が自己紹介している。つまり、現在、既に動いているという設定だ。けれども、HALに匹敵するコンピューターができたという話はとんと聞かない。偶然だが、”HAL”のアルファベットを1文字づつずらすと、”IBM”になる(H→I、A→B、L→M )。そういえば、「謎の円盤UFO」の地球防衛組織シャドーも、1980年にはイギリスのとある映画会社の地下深く秘密裏に作られているという設定なので、既に存在しているはずだ。イギリスではなく、アメリカ中南部の荒野の地下深く秘密裏あたりにありそうだが。
HP
Hewllete Packard
気圧を示すヘクトパスカルではない。1989年、UNIXワークステーションのAppleとも言えるApolloコンピューターを買収し、本格的にビジネス用コンピューターの分野に乗り出した(それ以前のHPのマシンは、ダサダサ、ボロボロ、ベコベコだった。(xx;))
「コンピューター業界のGE」と言われ、HPが手がける分野は伸びている証(あかし)だと評価される。しかしまた、HPが手を出す頃には、すでに成長期が終わり、淘汰が始まっている分野だという指標にもなる。早くパソコンOSの分野に手を出して欲しいものだ。
HP
Home Page
ホーム(home)には、「起点」「原点」という意味がある。一般利用者の個人ホームページは普通、プロバイダーのホームページよりも下位のURLにある。サイトにとっての起点が”http://www.foo.bar”で、そこに登録された各個人の起点が”http://…/~baz”というわけだ。どちらも、各々にとっての起点だが、サイトから見れば、各個人のホームページは、下位の1ページにすぎない。要は、ホームページちふものは相対的かつ概念的な定義に過ぎない。
ところで、それぞれのページは、やはり「ページ」なんだろうか? 「この『ホームページ(=サイト)』の『ホームページ(=トップページ)』はプリントアウトするとA4で5ページにもなる、ばかでかいページだ」とか。…なんだか、「日本では『日本』を『にほん』ではなく『にっぽん』と読む」みたいな言葉遊びになっている。
HTML
Hyper Text Markup Language
もともとは文書の構造と参照関係を記述する言語だったが、ボタンやら入力フィールドなども記述できるようになってしまったために、定義型言語なのか手続き型言語なのかという境界が曖昧になってしまった。
SGMLがベースになっており、TeXとは兄弟関係にあるので、一見良く似ているが、TeXからHTMLへの変換は意外と厳しい。そりゃそうだ。似ているだけだもの。
HTTP
Hyper Text Transfer Protocol
楽観的プロトコルなので、考え方はトランシーバーである。「届いていようが、いまいが、俺は言ったぞ」「相手が送信中だろうが、なんだろうが、こちらの勝手でいつでも切るぞ」という仕組みだ。これと対称的な考え方が電話だ。つながらなければ話せないし、つながったら最後、意図的に切るまではつながりっ放しだ。

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